Q&A  〔総合病院ソーシャルワーカー〕

私たちの病院へ入院してこられる患者さんで、いつもお酒を飲み過ぎて、搬送されてくる方がおられます。これまでは入院してもらっていましたが一向に改善が見られません。アルコール依存症の治療経験も無いようです。「いちご」で相談や支援を受ける事は可能でしょうか?
アルコールなどの依存症は、ご本人が問題に気付き、治療に取り組むようになるまでに時間がかかります。治療への動機を高めるような働きかけが必要です。
いちごに見学に来てもらい、自分以外の依存症の方と触れ合ってもらうことも、気
づきのきっかけになるかもしれません。
ご本人が希望すれば、いちごが連携している専門治療をしている病院を紹介したり、受診同行をする事もあります。いちごを利用するにあたって必要な障害福祉サービスを受ける為のお手伝いもしています。いちごで一日一回、行われているミーティングへの参加を通して他の利用者さんと仲間意識が生まれたり、お酒をやめて生きていけるビジョンを持たれる方もおられます。利用者さん主体で、いちごで具体的に何がしていけるのかを一緒に考えていきます。

Q&A  〔司法関係者・保護観察官〕

仮釈放で出所してきた保護観察中の方が、いちごを利用することはできますか?
依存の問題を持つ方が社会の中で孤立すると、アルコールや薬物、ギャンブルからますます抜け出しにくくなります。「アディクションからコネクションへ」という言葉があるように、つながりを作っていく事が回復への土台になります。いちごに通い、同じ問題を持つ仲間やスタッフと出会うことで、孤立から脱していくことができます。
利用にあたっての面談や制度利用のための手続きの支援なども行いますので、ご相談ください。

Q&A  〔社会復帰調整官〕

医療観察法により指定医療機関に入院中の方でアルコールや薬物の依存問題をお持ちの方がおられます。退院後、いちごの利用を考えているのですが、可能でしょうか?
はい。利用していただけます。いちごでは、地域で生活し依存症から回復していくためのサポートをしています。通所での利用や必要であればグループホームへの入居を一緒に考えていきます。また「ケア会議」の開催にも積極的に協力しています。

Q&A  〔生活保護担当〕

私の担当している生活保護の方にお酒や薬物、ギャンブルの問題を持っている方がおられます。支給した保護費をすぐに使ってしまい、生活費がないという相談もよくあります。いちごではそのような方をどのように支援してもらえますか?
毎日の生活リズムを整えたり、仲間をつくって孤立から抜け出すことが大切です。
いちごへ通所することで、大きく生活を変えることができるでしょう。また、昼食の
提供を行ったり、生活費の管理についてスタッフがアドバイスすることもあります。
また、グループホームでは、金銭の管理が難しい方へは必要に応じて金銭の管理などもしています。服薬管理が難しい場合も同様の支援をしています。

Q&A  〔女性支援担当者〕

悩みを聞いていると、夫のお酒の問題や本人自身もよく飲んでいるようです。このような方の相談を一緒に考えていくことができますか?
現在、いちごでは、依存症をお持ちの女性の方専用の女性ユニットを開設・運営しており、DV被害者の方や色々な事情を持たれた女性が安心して過ごしていただけるようになっています。また、女性の職員が定期的に面談を行うとともに、安心して参加してもらえる女性だけのミーティングも実施しています。

Q&A 〔高齢福祉関係者〕〔地域包括支援センター職員〕

ホームヘルパーが訪問するといつも室内にビールの空き缶がころがっています。主治医からはお酒を控えるように支持されていますが、酒臭がしていることも多くアルコール問題のある方だと思います。いちごで相談したり、利用をする事は可能ですか?
介護の現場で、アルコール問題に触れることは少なくありません。生活や健康の問題がある一方で、お酒は本人の楽しみだからと考え、介護関係者が戸惑うこともあります。いちごでは、地域の関係者の皆さんとともに、ケース検討会を開くなど問題解決のお手伝いをすることがあります。最寄りの事業所にお気軽にご相談ください。

Q&A  〔精神科病院ソーシャルワーカー〕

うつ病と診断されている方ですが、お酒もかなり飲んでおられます。入院のいきさつをみるとやはり飲み過ぎた時に入院しているようです。アルコール依存症の治療も必要だと思いますが、いちごをどのように利用させてもらえますか?
アルコールや薬物の依存と他の精神疾患を併せ持つ方が少なくありません。いちごを利用されている方の中にも、依存症からの回復に取り組みながら、同時に他の精神疾患と向き合い、治療をされている方もいます。依存の問題が落ち着いてくる中で、精神疾患の方も落ち着いて来られる方もいます。まずは、自身の依存の問題と向き合っていただける環境が大切だと思います。依存の問題と向き合える事で、精神疾患の治療もスムーズに進む場合があります。利用に関してのご相談はご連絡をいただけましたら、対応やお手伝い致します。

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