同じ課題をもつ人たちの中で切磋琢磨して・・

日常の生活や就労への取り組みが有効です。

「何とかしなければ・・」と内心で思いながらも、アルコールや薬物、ギャンブル、ゲームなどの中心の生活から抜け出せないでいるご本人、心配するご家族はとても多いです。
そのことが病気であることが理解できていくと少し楽になります。
「依存症とは何か」を知り、「自分のことだ」と感じて、新しい生活へと一歩一歩前進していくことができます。やっていくうちに気づいていくのが実際です。

依存症の「回復」のためには、医療や自主的な自助グループ、一般的な福祉行政だけでは
なく、障害福祉事業による生活や就労などの日常的支援が必要であり、これらの連携に基づく地道な実践の積み重ねが、「回復」に有効であり、それによって、社会的な福祉の増進に寄与することができていきます。



依存症が自分にどんな変化をもたらしてきたのか、やめていく仲間の中で振り返り、飲まない、使わない日々を通じて、希望と新しい習慣ができてきます。仕事やさまざまな楽しい経験を通して、納得できる生き方へと向かっていくことができると考えています。
ひとりではできません。

仲間とともにやりましょう。
人間は集団の中で育つ生き物です。

なぜ飲み過ぎるの? 「アルコール症治療の手びき」より抜粋

原因は多元的で、様々な要素が相互に作用しながら進行します。
アルコールは短時間で、不快感を消したり和らげたりする作用があり、外の世界に困難を感じる自分の感情を変えてくれるものとして利用していくようになります。一時の安らぎしか与えられないので、安全な領域を越えやすいのです。また、家庭や職場の環境が影響します。何事もやりすぎてしまう性格傾向や、家庭等の束縛から解放された時なども関係します。アルコール問題が多発する家族も珍しくありません。体質的な問題も大きいといえるでしょう。

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